工業高校に入って良かったところ・悪かったところ

私は中学時代、中の下くらいの学力でした。そんな僕が工業高校に入って3年間(厳密にはまだ2年半)過ごして持った感想をお伝えします。

※注意

高校によってばらつきがあります。一学校、一生徒の意見としてお聞きください。

 

 

プロフィール

前述のように私は中学では中の下くらいの学力でした。特に工業の方面に興味があるわけでもなく、理科も苦手でしたが、気が付いた時には工業高校に入学していました。

入学後も学校の勉強はほとんどしなかったですが、就職先もある程度選べるくらいの成績は維持していました。その代わりに資格を学年で一番多く取り、生徒会役員をつとめるなど、就職に備えた[武器]を身に着けながら高校生活をしておりました。

 

高校入学前の工業高校のイメージ

皆さんは工業高校にどんなイメージをお持ちですか?私は高校入学前、以下のようなイメージを持っていました。

  • 工業の事ばかり勉強して、技術の卓越した人が高い評価を受ける
  • ヤンキーが多い
  • 女子がとても少ない
  • めちゃくちゃ技術が身につく・資格を沢山とれる。

他にも細かいことはたくさんありますが、大体こんなところです。ですが現実とは大きく異なっていました。

これらを中心に良かったところ・悪かったところをお話ししようと思います。

 

良かったところ

就職斡旋を受けられる

工業高校に入る一番のメリットは絶対にこれです。少し過激なことを言うようですが、下手な大学に入って採用試験を受けるよりも確実に大きな企業に内定を貰うことができます。私は勉強が苦手でしたので、普通科高校に進み、大学へ進学していたらきっと学歴フィルターの壁を痛感することになっていたでしょう。

しかし誤解を恐れずに言えば、工業高校は企業さんと信頼関係ができておりますので、自分でエントリーをして採用試験を受けるよりも容易に内定を貰うことができるのです。私も鉄道会社に内定をいただくことができましたが、自分の力だけで受かったとは思わず、やはり高校には感謝しています。

 

課外活動・資格が直接就職に活きる

これも工業高校のいいところではないでしょうか。就職の際、履歴書に課外活動の所属実績や資格を書くことができます。中でも運動部生徒会は好まれるそうです

課外活動

私の課外活動実績は以下です。

・○○部 副部長   (高校がばれてしまいそうなので秘密)

・生徒会 会計

・○○委員会 委員長

運動部ではありませんが、運動部でなくても採用したくなるような武器を持てばいいと思い、文化部に入部しました。結果上手くいっていると思います。

これらの頑張りが就職活動で直接評価されるのは非常にありがたいです。

 

資格

こちらもやはり評価基準になります。高校生活で沢山資格を取得したので、採用試験を受けた会社からもお褒めの言葉をいただきました。

社会に出てから直接活かすことができる勉強をし、それが評価されるのはとても有意義だと思いました。

 

ある程度の技術や知識が身につく

3年間工業に関する勉強をしますのでもちろんある程度の技術や知識は身に付きます。

しかし、入学前に期待していたほどの技術が身についたかと言われれば、そうは思いません。身についた技術と言えば電気工事アーク溶接くらいでしょうか。

知識面でみても実践的な知識は特段身に付きませんでしたが、電気や電子の基礎的な部分はある程度身についたのではないでしょうか。さらにテストが終わるとそのテスト範囲の知識などすぐに忘れてしましますので、社会に出てからいきなりそれを発揮することはなかなか難しいのではないかと思います。

 

悪かったところ

偏差値が低いが故に起こる問題

冒頭でも申し上げましたように工業高校は偏差値の低い高校が多いです。私の通っている高校もその例外ではありません。

周りに危害を加える不良がいる

これは当初から予想はしていましたが、本当にいましたね。煙草なんかは周りに与える影響も少ないですが、よくわからない因縁をつけては攻撃をしてくる不良がいました。これは正直困りました。単純に怖いですし、学校が楽しくなくなる一大要因でした。

 

授業中は特にうるさい

よく偏差値の低い学校は「動物園」と呼ばれることがありますが、場合によってはそれに近い状態になります。放課中は奇声がよくあがっていますよ。

授業中には奇声が上がるなんてことはあまりありませんが、とにかくやかましです。

何もないときにしゃべるならまだしも、先生が話しているときに大きな声で会話をする人が大勢います。また比較的おとなしいクラスメイトも例外ではなく、大きな声でなくても先生が話しているときにお構いなく雑談を始めます。やはり本質的に授業を受けることが苦手なのではないでしょうか。

(偉そうに言ってますが周りを馬鹿にする意図はなく、ただ客観的に見てそうだと言っているだけです。)

 

女子の割合が少ない

もちろんこれを特に問題だと思わない人も沢山いるでしょうが、普通科高校にあるようなバラ色の高校生活を送ることは難しいと思います。まず女子の人数がかなり少なく、1クラスに0~2人程度でした。その中から女子とかかわりを作り、自分のスペックに相応しい女子をみつけ、交際にこぎつけるのは結構大変なことです。

また大学に行かないうえに、就職先もほとんどがブルーカラーの職場でしょう。そうなると普通科高校などに進学するよりも結婚できない可能性が高くなってしまうということです。

 

学歴コンプレックス

工業高校でも指定校推薦などで大学進学することはそう難しい話ではないですが、大体の人が高校卒業後すぐに就職します。

これは私に限った話かもしれませんが、最終学歴が工業高校というのは少しコンプレックスに思ってしまいます。今は学歴社会であり、低学歴の人は馬鹿にされる傾向にあります。

 

まとめ

結局工業高校に入ってよかったか、悪かったかでいうと工業高校に入って良かったと思います。

自分の力だけでは難しいような企業に内定を頂けたのは、やはり工業高校に入ったからではないでしょうか。一部やんちゃな不良がいても、いい級友はたくさんいます。女子が少なくても、友達との思い出は紛れもない青春の思い出です。